鼠先輩はきっと前進が止まらない。 『くちびるに歌を』
さあさあブログに書けていない映画のレビュー
忘れないうちに書いてしまいたいと思います!!
やっぱり激アツな
ラインナップのバランスの良さ、
程よい混雑状況と清潔感、
休日に使える割引券をよく頂ける懐の深さ、
ほんとありがとうございます!!!
徒歩30分の距離ではありますが、
こんなに僕の近くにいてくれる映画館があるんでしょうか(笑)
今年既に7本の見たい映画を上映してくれてまして、
全て見させていただいてます。
では早速!!!
『くちびるに歌を』
監督:三木孝浩
脚本:持地佑季子
登米裕一
原作:中田永一
出演者:新垣結衣
木村文乃
桐谷健太
恒松祐里
井川比佐志
音楽:松谷卓
主題歌 アンジェラ・アキ
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」
配給:アスミック・エース
上映時間:132分
ストーリー
長崎県の離島・中五島中学校。
三球に入る音楽教師の代理として、数年ぶりに故郷に戻った柏木ユリ(新垣結衣)。東京でピアニストとして活躍していたという美女の柏木に興奮する生徒たちをよそに、柏木はなぜか冷たい態度で頑なにピアノを弾こうとしない。嫌々合唱部の顧問になった柏木は、もともと女子だけの合唱部に男子を入部させ、混成での全国コンクール出場を決めてしまい大混乱。
課題曲「手紙〜拝啓十五の君へ〜」を歌い上げる中五島中学の合唱部と柏木の心と心がぶつかり合う物語。
ホームページよりほとんど抜粋
「7点」
まずこの映画を見る上での不安要素。
①三木孝浩監督であるということ
②新垣結衣主演であるということ
これが結構なトラウマレベルでございまして、
まずそこから触れておきましょう。。。
①三木監督
初めて見させていただいたのは『ソラニン』ですが、
まあライブシーン以外がとにかく何も無い。。
もっと言えば、
そのライブシーンすら歌の途中に回想入れてみるとか
非映画的なことしてきます(笑)
いやいや役者をなんだと思ってます?
って本気で思ったのは、
僕が個人的に宮崎あおいが大好きだからですが。。。笑
その後少女漫画の実写化請負人となり、
あんまり見たくない監督の一人になってます。
最近は『ホットロード』『アオハライド』やってまして、
ますます遠い存在になっていきます。。。
そしてそしてもう一つの理由。
②新垣結衣主演
これはトラウマ以外の何者でもありません(笑)
『恋空』『ワルボロ』ゲテモノとも言えるドイヒー映画。
そして僕のみた邦画の中でもワースト5にはランクイン確実の
『フレフレ少女』。
逆に中身を見て欲しいぐらいなんですが、
応援団長役の新垣結衣の声が信じられないくらい小さい(笑)
笑っちゃうくらい薄っぺらい映画なんですが、
染谷くんが出ているんですよね〜。
主人公みたいな感じになってますね(笑)
逆にレンタルで見て欲しいぐらいです。
新垣さんに思うことは、
シリアスな役柄だとなぜか浮いてしまうので、
コメディエンヌとしては生きていけると思うんです。
だからドラマの
「パパとムスメの7日間」「リーガルハイ」は
結構面白くて可愛い印象が残ると思います。
その浮いた感じ→
面白いになってますよね。
ってことは演技力は・・・・?
この
三木×新垣の恐怖感ですよ(笑)
柳沢×鈴木の2トップくらいの恐怖ですよ。
なんぼほど、枠外にとばすんですか?って話です。。
ただ、今回そこは大丈夫でした!!!
みなさん、安心して下さい。
ミュージックビデオの監督ならではと思いますが、
アンジェラアキのあの歌の意味合いと
作品の内容がうまくマッチしていたので
これはよかったな〜と思います。
新垣結衣の演じるピアニストのワンスアゲイン物語といいますか、
そういうのも最近多いですね。
その分あまり面白くないものも多いと思いますが、
直近でも劇場でそういう作品みさせていただいてましたよ。。
この2作品は中でも面白かったです!!!
というよりも映画は割と
下がって上がって終えるものですから、
だいたいはそうだと思いますが・・・(笑)
この作品のなんといっても良いのが
主題歌である「手紙」の歌詞がこのワンスアゲインと
良い調和を生んでいることでしょう。
何かを抱えたピアニストの主人公。
生徒と向き合うのも下手で、
プライドの高すぎる女という風に映ってしまいます。
ずっとこんなんですからしょうがない。。笑
ただ美人なんで、合唱部に先生目当ての男子が入部してくる、
いわばお決まりのフレーズもありますよ(笑)
なんとか距離をつめていく過程で、
15歳の生徒たちに課題曲の意味を深く知るよう、
15年後の自分にあてた手紙を書かせます。
中でも部長とソプラノの男子に物語はフォーカスされていきます。
新垣結衣を挟む男女です。
左端の子が谷村美月にそっくりです(笑)
部長は父親の問題で悩み、狭い島の中で噂されることにも悩んでいます。
この子の母親とのエピソードが終盤に効いてきますが、
これはあまり触れないでおきます。。。
ソプラノ男子も家族に問題がありますが、これがなんとも・・・
彼のエピソードには胸が苦しくなりました。
15年の彼の人生、彼なりの生き方に
見てるこっちまで胸が苦しくなりますね。
でも中学生だった当時には知らなかった同学年のことって
結構ありませんでしたか?
離婚とかその他もろもろ、もろもろがあんまり頭に浮かびませんが(笑)
実はってことがあったと思います。
そこに触れた新垣結衣はいろんな想いを抱きながら
自分の壁の克服に挑みつつ、生徒たちと音楽を通して
一歩前へ踏み出そうとします。
『サウンドオブミュージック』か!
って総ツッコミなこの場面もありますが、
まあいいでしょう!!
『二十四の瞳』感もありますか(笑)
いいシーンとかも結構ありますが、
先程も述べたように
やはりこの映画も見どころは
課題曲「手紙」と物語の調和です!!!!
「Aki Angela」 アンジェラ アキ Tegami - YouTube
それは間違いありません!!
象徴するかのようにラストの合唱が
ざわ〜って染み渡ります。
なんか合唱ものといいますと、
『うた魂』ってコメディありましたね。
夏帆が
「アイアムフルチーン」って叫ぶあの映画ですね。
かっこつけずに剥き出しで歌えよってことだけの映画で、
夏帆に言わせたかったとしか思えないですが(笑)
気楽に見てもらえると結構面白かったりしますよ!
あとは何と言っても『天使にラブソングを』。
Joyful, joyful by Sister Act 2 - YouTube
どっちかと言うと「2」っぽいイメージですが、
こういうラストの高揚感みたいなものは味わえるはず!!
心に太陽を持て
あらしがふこうと ふぶきがこようと
天には黒くも 地には争いが絶えなかろうと
いつも、心に太陽を持て
くちびるに歌を持て
軽く、ほがらかに
自分のつとめ 自分のくらしに よしや苦労が絶えなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て
苦しんでいる人 なやんでいる人には こう、はげましてやろう
勇気を失うな
くちびるに歌を持て
心に太陽を持て
タイトルの意味は見てもらえると
クスっとしてもらえるんじゃないでしょうか・・・
ぜひ、劇場で!!!
大変遅くなりました(笑)