40歳で童貞なら、妖精ではなく“マザコンの鬼”になるそうです。『フォックスキャッチャー』
いかがお過ごしでしょうか。
日本人全員が最も気を遣う日、
バレンタインデーも終えて
春もすぐそこみたいな感じですね。
義務チョコなんて言い始めてしまった以上、
もう必要ないと思うんですが・・・笑
それに乗っかった別のイベントを
ひらくとか何とか・・・
そう、何も貰えませんでした(笑)
そんなバレンタインデーが土曜日でしたので、
また映画も多く公開されましたが、
あの話題作『テラスハウス』が週末の興行1位とのこと。
Yahooニュースでも見かけましたが、
コメントは批判記事ばかり。
まあ大体そんなもんですが、
何が映画化されたって批判しか無いですから。
でも『モテキ』や『恋の渦』でおなじみの
大根監督は割と前向きなツイートされてますが、
こういう感覚で見守ればいいと思うんです。
『恋の渦』なんて、
そういう連中を小バカにした映画なんですけどね(笑)
番組批判とかは別の問題ですから、
批判すべきは
またも金金金のT社の作品ってことですかね。
全部の作品がそうとは言いませんが、
業界が発展しないのはこの人たちのせいでしょうね(笑)
おかげで映画になったものもあるとは思いますが、
映画がどういうものかを多くの人から奪った
責任は重いと思いますよ。
毎年のことなので、その巨大勢力を
いつ脅かす事ができるのかなとは思います。
T社は映画館も持ってますから、
ほぼ自動的にヒットする仕組みもどうかと思いますし。
クロスメディアが酷すぎる。。。
5年、10年経っても見たい作品がT社から
何本出てるかってことです。
全部が悪いとは言いません、
制作している現場の人がどう思ってるのか気になります。
そんなことは置いておきまして、
2月14日に公開された作品を見てきました!
『フォックスキャッチャー』
監督:ベネット・ミラー
脚本:ダン・フッターマン
E・マックス・フライ
アンソニー・ブレグマン
出演者:スティーヴ・カレル
チャニング・テイタム
マーク・ラファロ
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
配給:ロングライド
時間:135分
「7点」
ストーリー
1984年のロサンゼルス・オリンピックで金メダルに輝いたレスリング選手、マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)は大財閥ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)に、自ら率いるレスリング・チーム“フォックスキャッチャー”に勧誘された。ソウル・オリンピックで再びアメリカに金メダルをもたらすべく、マークと破格の年俸で契約を結ぶ。しかしデュポンの度重なる突飛な言動、マークの精神的な混乱がエスカレートするにつれ、ふたりの主従関係はじわじわと崩壊。ついにはマークの兄で、同じく金メダリストのデイヴ(マーク・ラファロ)を巻き込み、取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいくのだった……。
ほぼほぼホームページの説明からのコピーです(笑)
実はいつも頑張って書いてたんですが、
意外にも時間がかかるので今回は割愛します!!!笑
で一番驚いたのは何と言っても
スティーヴ・カレルの変わり様ですよ!!!
体格もなかなかよかったんですが、
僕はガリガリで小さいイメージだったんですけどね〜
だってこれですよ(笑)
『40歳の童貞男』です。
どう見ても売れないB級映画の俳優って感じが
ビンビンじゃないですか!
童貞だけに・・・
うん。
いや良いコメディ俳優さんですよ。
僕は『ラブ・アゲイン』が大好きですよ。
これ中々見やすくて面白いラブコメなんですが、
意外と流行らなかったですね。
僕の大好きなエマ・ストーンちゃんもでてます。
あのハスキーな声がまた、たまらん・・
余談になりました。
そのスティーヴ・カレルと相対するのは
こちらも絶大な人気を誇るチャニング・テイタム。
今回も体はえげつないです。
変態仮面ではありませんよ。
トム・ハーディとどこか被ります。
これは割と変態仮面ですね。笑
『21ジャンプストリート』がやっぱり最高なんですが、
劇場では公開されず、DVDスルーとなりました。
スルー・・・・??
遠藤のスルー?俊輔のスルー?名波のスルー???
呼び方はいろいろあるみたいですが、
映画館で公開されずに、
そのままTSUTAYAなどでレンタルできるように
なってる作品って実は結構あるんです。
2014年は洋画邦画合わせて
1184本の作品が公開されてたそうです。
映画館で公開される作品=お金になる作品
と思ってもらえるとわかりやすいんですが、
その都合上面白いけど、一般的にウケなさそうなのは
DVDのみで日本で出回ったりします。
そのDVDスルーの『21ジャンプストリート』は
TSUTAYAでしか借りられないシステムに
なってますのでよろしければ見て下さい!
このシステムにもいつかゴリゴリに
切り込みたいと思います。
話がだいぶ逸れてすみません。。。。
フォックスキャッチャーの話をします(笑)
自分のトレーニング施設で鍛えさせて、
メダリストの養成に加勢してやろうみたいなことです。
実話とのことなのでネタバレがどの程度セーフか難しいんですが、
多少のネタバレはご容赦下さい。
メダリストであるマークは兄であるデイヴと二人三脚で
オリンピックに向けて練習を積んでます。
デイヴ役はあのマーク・ラファロ。
先日大絶賛レビューを書いた『はじまりのうた』では
優しい親父を演じていましたが、
今回も優しい兄貴って感じです。
サッカーだっていいんだ、しかし今日は音楽にしよう!!! 『はじまりのうた』 - ジョージョーの奇妙な映画生活
ですが兄、殺されます。
これは事実としてあるものなので、
もうネタバレとかではないと思います。
なぜデュポンはデイヴを殺したのかに迫るのが
この『フォックスキャッチャー』でございます。
兄も現役の選手でメダリストということもあったんですが、
その仲を裂いたのが大富豪デュポン。
お金をチラつかせ、最高の環境は与えるものの
支配欲が少しずつ垣間見えてきます。
それには大きな理由が・・・
そう、狂気が見え隠れします。
結構頭おかしいですよ(笑)
デュポンは妄想型精神分裂症を患っていたそうです。
劇中は特にこの言葉はなかったと思いますが、
観賞後にいろいろ調べてみました。
そこでそんな文字を見ると
「なるほどな〜」とわかります。
その部分を徐々に感じさせ、
その爆発する瞬間をみることができます。
直接的に答えを語ることはありません。
何不自由無い生活ができているのにもかかわらず、
なぜデュポンは人を殺してしまったのか・・・
母親がチラチラ出てきますので、
そこは注目しておきましょう。
さらにマークも中々の問題がありまして、
兄に対する想いが複雑です。
ホモ的なことなのかな〜って
思うカットが結構あるんです。
その対象は兄だけでもないんですが、
コンプレックスに近い関係ではあったはずです。
ちなみランニングのシーンが結構あるのですが
『羊たちの沈黙』みたいでしたね〜
Opening Scene to Silence of the Lambs - YouTube
なんとなくですよ(笑)
僕がこんな感じで書いてきましたが、
説明されるようなことは一切ありません。
だろうな〜ってことだらけです。
なので、人によって感じ方も違うとは思うのですが、
僕は
・ボンボンでマザコンの勘違い男の自己アピールが狂気に・・・
・兄なしに名誉を得たかったメダリストの葛藤と孤独
みたいな映画でトータル・・・
コンプレックスに骨を粉々にされた男と男の物語
本当に淡々と話が進んでいくので、
つまらないな〜と思う事もあるのですが
俳優陣の怪演ぶりは凄まじいです。
そして
見終わった後、すごい吐き気が僕はしました。
グロい映像が決してあるわけではありません。
この物語の中で渦巻く人間の気持ち悪さに
嗚咽が出そうになりましたよ(笑)
それが特別遠いものという感じでもなく
嫉妬や見栄みたいなものは自分にもあるので、
新種の共感によりテンションがガタ落ちでした。ズーン。
徒歩30分の映画館なんですが、
帰り道は1時間半かけて歩いて帰りました。
夜の寒さがまた気持ち悪かったですし、
iPodに入れたばかりの
「はじまりのうた」サウンドトラックが
耳に入ってきませんでした。
僕の好きなマーク・ラファロを返して下さい。。。笑
見所
②チャニング・テイタムの身体能力
③フォックスキャッチャーのトレーナーのハイセンスさ
はあ〜
ナダテココくらい優しい
ラブストーリーでも見たい。
次回のブログ更新が
『きっと、星のせいじゃない。』に確定しそうです(笑)