ファンモンの「ヒーロー」はforリーガン!?『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
さあさあ、
ついにアカデミー賞関連の作品のレビューとなりました。
連投になるかと思いますが、
まずは作品賞のこちらから書いていきます!!!
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ニコラス・ジャコボーン
アーマンド・ボー
アレクサンダー・ディネラリス・Jr
出演者:マイケル・キートン
ザック・ガリフィアナキス
エドワード・ノートン
エマ・ストーン
エイミー・ライアン
撮影:エマニュエル・ルベツキ
編集:ダグラス・クライス
スティーヴン・ミリオン
配給:20世紀フォックス
ストーリー
映画シリーズ終了から20年、
今も世界中で愛されているスーパーヒーロー“バードマン”。
だが、バードマン役でスターになったリーガン(マイケル・キートン)は、
その後のヒット作に恵まれず、私生活でも結婚に失敗し、
失意の日々を送っていた。
再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの
「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、
演出と主演も兼ねてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。
ところが、代役として現れた実力派俳優のマイクに脅かされ、
アシスタントに付けた娘のサムとは溝が深まるばかり。
しかも決別したはずの“バードマン”が現れ、彼を責め立てる。
果たしてリーガンは、再び成功を手にし、
家族との絆を取り戻すことができるのか?
ホームページより抜粋
「7.5点」
ズバリ面白かったです(笑)
実は公開から1週間のうちに2回鑑賞しています。
というのも
1回目の初日、
ユナイテッドシネマとしまえんさんでの鑑賞でしたが、
スケジュール的にかなり無理矢理に行ってしまったためか、
開始15分で早くももよおしてしまい、
でもどこでトイレに行って良いかわからず、
結局頭が真っ白になるまで我慢を重ね、
挙げ句にラスト5分ごろで本当にトイレに行きました(笑)
そう、映画の尺が悪いんじゃない。
自分のコンディション不良を理解しながらも
コーヒーを飲んでしまった私が悪いんです。。
初めて失禁するかと思うくらいで、
こればっかりは予期せぬ膀胱でございました。
そのため、
内容が映画を見ていて初めて全く覚えておらず(笑)
みたいな結果でしたので仕切り直して
渋谷シネマライズさんにて鑑賞してきました!!
上にバードマンがいるっていうのは
内容に則していてカッコイイです、ほんとに。
W杯終了後、
帰国するザッケローニを見送りにいった
長谷部と内田くらいの愛情感じましたよ。
久しぶりのサッカージョークです。。。
で、内容に関してなんですが、
ホームページのストーリー紹介が結構わかりやすかったので
ぜひ参考にしてみて下さい。。
主人公のリーガンはかつて「バードマン」として
一世を風靡したのであったが、
それ以降役者としてのヒット作はなく、
舞台人としてリスタートしようとするところから
物語は始まります。
日本でいうところの一発屋ですから
坂野さん然り。
役者さんだと
本当に失礼ながらパッと思いついたのは
宮地真緒さんでございます。
朝ドラの時はもっと勢いもあり国民的といっても過言ではなかったと思いますが、
ドラマ「ウォーターボーイズ」のヒロインだったことは
友人役の香椎由宇や
次のシリーズの石原さとみに食われてしまってて、
最近は方向転換が激しすぎる印象があります。
あまちゃんでおなじみの能年ちゃんも
ちょっとこの臭いがするんですが、
なんとか生き残ってもらいたいです!!!
世間は水物なのでどうしても
こういう現象は起こりますし、
まさに「バードマン」の主人公はもっとワールドワイドに
そんな感じだったんだと思います。
実際のマイケル・キートンにもそんな感じで言われますが、
近いものはありますね。
で、舞台俳優として再びスターダムに上がろうとします。
主演・脚本・演出と必死になるものの
役者のレベルが追いつかず苦戦。
そこで現れたのがエドワード・ノートン扮するマイク。
本物の役者の出現でリーガンも歓迎するが、
舞台では勃◎してしまうし、
娘と落ちるし・・・
厄介すぎるやつを招いてしまった訳です。
娘のキム役は前回の記事で
大好きな女優さんであるとカミングアウトしました
エマ・ストーンでございます。
その肘と膝の間に僕を置かせて下さい。ねっ。
リーガンのマネージメントをしているんですが、
一発屋の父親との確執もあり
ドラッグに浸っていた設定があります。
あとは売れない女優にナオミ・ワッツがいたり
『ハングオーバー』のあいつがいたんですが、
こんな雰囲気も出るんですね!!
こっちですけどね、イメージは(笑)
作品の肝であるリーガンの二面性です。
『バードマン』としての過去の栄光と
現実にぶつかり続ける男なんです。
幻聴のようにかつての自分の声(バードマンの声)が
どこかから聞こえてくる毎日。
こんなはずじゃないと過去の自分が訴えかけてきます。
なんかHGの今を見ているようで・・・
一発屋から漫才師になる過程みたいな感じです。
だから余計に奮起するのだが、
評論家に「俳優ではなく、有名人」と酷評される始末。
舞台と映画にはそれなりの価値観の違いはあるでしょうね。
脱却のために体を張るんですが、
それがかの有名なシーンです!
ドラム音までいい感じですが
このシーン残念ながら探しきれませんでした・・・
パロディはすぐ見つかるんですけどね。
ちなみに
Birdman Spoof - Oscars 2015 - Neil Patrick Harris ...
今年のアカデミー賞でもこれが話題になりまして、
ドラムのところでは『セッション』のパロディまでやってます。
しかも『セッション』の主役(笑)
そうして初日を迎えるリーガンの運命とは・・・
副題である『あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』を起こします。
ここからは是非劇場で♪♪
とにかくワンカットが素晴らしい!!!!
上手く繋いでるのですごい計算がされているかと思いますが、
リーガンの葛藤の数日を面白く追えましたし、
これは見てもらいたい!!
オープニングから最後まで
ドラムのカッコ良すぎる音楽がひたすら流れてます!!
これがいい味出してます。
あとはラストの解釈なんですが、
娘が元薬中っていうのが効いてて丸投げ状態ですが
僕の中ではこうであって欲しいっていうのがありますし、
カッコイイっすマイケル・キートン。
『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインより
僕はマイケル・キートンの方がよかった気がします。
途中役所広司にも見えましたが(笑)
『博セオ』も後日レビュー書きます、
もうハカセオです。
ぜひとも劇場で見てもらいたい作品です!
見所は
①ワンカットで体感できる主人公の二面性
②ドラムロールのクールっぷり
③ ブラックコメディ的なのに批判じゃない!
ちなみにこの作品を見ている最中に
FUNKY MONKEY BABYSの「ヒーロー」が頭をよぎりました。
毎日サラリーマンとして家族を守る父親を
“ヒーロー”として歌詞に乗せてるんですが、
エマ・ストーンにとってのヒーローであって欲しいなと思う
ラストでした!
そんなヒーローのジャケットは奇しくも日本の“バードマン”
時代がちょっと違えば、
こいつがジャケットだったに違いない!!!
頑張れ、全世界の親父たち!!!!
ではでは〜