ジョージョーの奇妙な映画生活

クラブワールドカップでの存在感は松木安太郎より上。サッカー元日本代表城彰二に似た顔を持つ映画ファンが、劇場最新作を中心に蹴り込みます!! エンタメ情報他、様々なオフサイドラインに飛び込みます。採点方式はガゼッタ・デロ・スポルトの基準!!※ちなみに当方サッカーファンではなく、大の野球ファンです。

バンクーバーに鉄槌を(笑)   『KANO 1931海の向こうの甲子園』

 

 

更新滞っております。

自分としては「更新気合い入れるぞ!!!!」

くらいの感覚で始めたんですが、

今月はそこそこ忙しいです(笑)

 

 

それに加えて地味に先週映画館で1本見てるんです。

「ジミー、野を駆ける伝説」

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ケン・ローチが大好きですので、公開直後に見ました。

もちろんブログにも書いていましたが、

記事終盤で誤操作・・・

 

 

勝手に嫌気がさして、書く気になれませんでした。。。

なげやりです。

 

 

ですので早めのリベンジが必要と思い、

本日バルト9に行ってきました。

 

 

そうしたら、

バルト9下の広場?みたいなところに、

「幕が上がる」の試写会に

私も連れてって!!!

 

的なモモクロファンの方々がボードを持ってました。

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アイドル映画となるとそういう熱量があるんだなと

僕からは少し遠い風景を見てました。

アイドルは正直、全然好きではないですが、

橋本環奈ちゃんは可愛いなと思ってます・・・(笑)

 

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抜群に可愛いな〜と思うのは、

表情が豊かだからとは思うのですが(笑)

 

もし

“全日本可愛い選手権”

実在するとしたら5位には本気で入ってるんじゃないか

思ってしまうくらい完璧ですよね〜。

ほとんど親心的な温かい眼差しで見ていますよ僕は。。。。

 

 

で、さっきのモモクロの話に戻すと、

そういう都合で劇場内がざわついているのかと思ってましたが

実はこんなことが・・・

 


「全高城が泣いた」ももクロ主演映画をマー君と猛烈PR - 音楽ナタリー

 

 

マー君が客席にいたらしいです(笑)

トイレ入るときに変な感じだったんですが

チラチラそんな声が聞こえてきたので、

ニュース探したらやっぱりありましたね。

 

 

以前、バルト9ではプライベートの桐谷健太さんと

お会いした事がありましたが、

東京やっぱスゴいっす。はい。

 

 

さて、本題入りましょう(笑)

今日、鑑賞してきた作品は

『KANO 1931海の向こうの甲子園』

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監督:馬志翔
脚本:陳嘉蔚、魏徳聖、馬志翔
出演者:永瀬正敏
    大沢たかお
    坂井真紀
    伊川東吾
音楽:佐藤直紀
撮影:秦鼎昌
配給:威視電影
   ショウゲート
上映時間 180分

 

 

「7点」

 

久々にまずまずの高得点を付けたつもりです(笑)

上からでごめんなさい。。

 

 まず予告編。


映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』予告編 - YouTube

 

 

ストーリーというと・・・

台湾がまだ日本の統治下にあった1931年ー。

甲子園には台湾代表として「嘉義農林学校」出場していた。

彼らは弱小チームであったが、日本の名門校で監督をしていた男(永瀬正敏)を監督として迎え入れる。このチームには台湾の原住民・所謂台湾人の漢人、そして日本人と様々な文化が集約されていた。弱小チームの選手たちを適材適所に見極め奮闘する物語。

 

 

 

まずはキツかったこと(笑)

 

 

やっぱり上映時間、180分の作品であることです。

 

一昔前の韓国ドラマや、この作品でもそうなんですが、

イチイチ演出が過剰な部分が見られました。

それが180分で結構見られます。

 

台湾の方々は好きなのかもしれませんが、

あれだけ“ベタ”な映像の連続だとちょっと、ね??

って感じでした。。

 

実際、試合のシーンが

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「劇場版 ルーキーズ」か、ってくらい長かったですし、

なにより実況と解説がウザい(笑)

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ケガの感じがまるでこんな感じ(笑)

劇場版だったでしょうか、トイレとかで揉めるやつって。。。

 

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まさに劇中ではこうでした。

 

それでいて、1球1球のストライクボールの判定が

いちいち細か過ぎて本気で長かったです。

 

多分、これは野球やってた身だからうざったく感じてしまいます。

ちなみにポジションはピッチャーでした(笑)

 

「だから試合中の指からの出血がどれくらい痛いかもわかります。

体中に電気が走る、と言いますか、

これが1回あると次投げるのがめっちゃ怖いんです・・・

しかも試合中ずっとになりますから。」

 

 

実際の物語に脚色を加えたと冒頭の説明がありますが、

別物じゃないかくらいのドラマがえげつない。

 

劇場にいたのはほとんどがシニア層でしたが、

おそらくこの層には問題のない長さだったかもしれませんが、

僕みたいな若輩者は、ある程度の展開の早さが欲しいです。

 

 

ここが本当にきつかったので、

ベタすぎる演出と時間の長さに耐えれたら、

あとはあなたのための時間です(笑)

 

 

ベタとは言えど、日本の統治下の物語とは思えない程、

ポジティブな作品になっている点は素晴らしいです。

民族を越えて、「野球」を通じて理解し合える彼ら。

 

これは製作にウェイ・ダーションが参加してるからだとは思います。

 

前後編の超大作であるセデック・バレ

日本が台湾を統治し始めた頃の物語で、

日本軍の占領に対しての原住民の抵抗を描いた作品です。

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これは当時の日本軍の残虐さも、もちろん描かれており

過去にあった事件を忠実にやってくれています。

内容からすると親日的という感じではないですが、

こういったことは中々僕たちも知らない事ですし

合わせて4時間半ほどありますが是非見て下さい。

この事件も1930年とかの話なんですよね。。

 

 

さらにその前作、

海角七号 君を想う、国境の南」が日本と台湾の、まさに国境を越える恋の物語でした。

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これは書籍の表紙なんですが、

DVDのジャケットもこれです。

 


【台湾映画】『海角七号/君想う、国境の南』日本上映(公開)予告PV - YouTube

日本の統治が解けて離ればなれになった男女。

日本人男性が台湾女性にあてた手紙は当時届かず、

その手紙を本人に届ける物語に現代の恋愛をのせた感じになってます。

 

 

この映画、僕はいろんな思い出があります。

大学のゼミの授業で見た映画なんですが、

ゼミの先生が大好きな作品でした。

 

おじいちゃん先生なんですが、

僕は先生のイエスマンでしたので

とにかく喜ばせたいと思い、

この映画のロケ地に一人旅ついでに行きました(笑)

 

 

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もっといい写真あったんですが、なぜか見つからない。。。

のでこんなですがあしからず。

 

 

 恒春という町なんですが、とにかく遠いところで

そのへんに野犬が大量にいます(笑)

でも独特の雰囲気と戦争の名残のある町です。

この門も「海角〜」に出てくるんですが、

城壁のようなものなのが行ってみてわかりました。

 

で、そんな思い出話はさて置いて、

「海角」と「KANO」に共通するのは

日本人と台湾人との交流がしっかり描かれているところです。

 

 

台湾の方が日本人をどのように思っているのか、

はっきりとしたイメージはわかりません。

が第3回WBCの時の台湾選手の姿勢も僕たち日本人は

見させてもらって、好意的に感じている人が多いと思います。

 


感動秘話 ~WBC台湾選手たちのお辞儀の理由~ - NAVER まとめ

 

 

また僕自身は台湾の人が日本のことを

「こう思ってくれてるんじゃないか」と思う映画がありまして

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「多桑/父さん」という作品なんですが、

日本統治時代に生きた父親が日本に憧れを抱き続け、

そんな父と主人公にまつわる物語なんですが、

領地とされているイメージとは思えないくらい、

良心的に日本を想ってくれています。

 

なんか日本人としては嬉しいんですが、

実際にやってることは「セデック・バレ」であって、

難しいところですよね。

 

でも他の東アジアの国と全く違うのはそういったところかもしれません。

あまり政治の話をするのは好きではないので、ここまで。

 

 

 

そんなウェイ・ダーションが関わっているためか、

やはり親日的な印象の受ける作品です。

 

 

日本で野球の監督をしていた永瀬正敏

台湾で下手クソな野球部と出会い、

甲子園に連れて行く物語ですから、

所謂スクールウォーズみたいなことかもしれません、熱量的には。

 

 

当時の甲子園には、調べてみると台湾以外にも

朝鮮満州からも出場していたみたいです。

なかなか知らない歴史ですよね。

 

 

最初は本当に弱いです(笑)

でも人種を越えた

野球をする喜び・楽しみ

彼らを支えていて、その底なしのパワーこそが

日本人にないものだと実感する監督の成長物語でもあるんです。

 

 

その2つが180分と長尺なドラマを支えています。

スポーツにはそういう力があると僕自身思いますし、

映画もそういったものが結構あります。

 

 

例えば、

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そう、タイタンズを忘れない

 

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メジャーリーグもそうかな、特に「2」。

とんねるず石橋貴明が出てます、確かタナカって役名でしたっけ?

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「インディアンスに入るのが夢」って時期が

僕にはありました、この映画のせいで(笑)

 

もしくは、個人にはフォーカスしてますが

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「42 世界を変えた男」もありますね。

 

スポーツは国境を越えるといいますが、

本当にそんな力がある気がします。

 

 

その力を体感できる映画こそが

「KANO  1931海の向こうの甲子園」です!!!

 

 

なんかもっと書きたいことがあったんですが、

そういう熱量だけお伝えします!!

 

ちなみに主演は永瀬さんですが

助演として嘉農を引っ張るエース呉君を演じたツァオ・ヨウニンは

現役の大学野球部員だそうで、

21歳以下のW杯で最優秀外野手を受賞したそうですよ。

なんて実現力!!!


W杯代表選手であり俳優、2足のわらじで成功する秘訣とは | ORICON STYLE

 

で個人的になんですが、

まだ野球部が弱いころの主将がとにかく面白い感じの子がツボでした。

名前が「大江」らしいです。

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映画見てもらった方は、笑いがでるかもしれません。

僕の名字一応これなんですが、なんかこういうの多いな、個性的と言いますか・・・ 

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この方然り。

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大江アナみたいな方がいっぱいいると、

僕は有難いです(笑)

 

 

はい。

まあでも本気の映画だったと思います。

台湾でも大ヒットだとか。

 

興味深い記事あったのでこれもぜひ!!


映画「KANO」と台湾アイデンティティ:日経ビジネスオンライン

 

台湾から甲子園で準優勝…映画「KANO」大ヒット 日本統治を美化との批判も、監督は一蹴 | ニュースフィア

 

確かに美化になるかもしれないな〜。

東アジアでは未だに統治時代のことが問題になってますから、

事実はこれでいいのかな〜って少し疑問にはなります。。

 

 

 

作品に関してですが 大事なことがありまして、

僕がこの作品を許容するのは外国映画だからです。

もしこれが日本映画なら、

くどい演出してるんじゃねぇと鉄槌食らわせますよ(笑)

そうするとバンクーバーの朝日なんてのは最悪で、

フジテレビ製作のアンビリーバボーの番宣を入れてくる

映画の私物化をやってしまった駄作には、

スタン・ハンセンばりの「ウィー」です。

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石井裕也は大好きなんですよ僕。

去年のベスト10にも「ぼくたちの家族」入ってますし!!

 

はじめましてはとしおさめ。2014年個人的ベスト映画!! - ジョージョーの奇妙な映画生活

 

でもバンクーバーの朝日は本当に残念でした。。。

 

 

 

ちなみに僕が好きな台湾映画は「あの頃、君を追いかけた」です。

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男目線の恋愛観とはまさにこの感じです。

一応予告編も貼っとくので、

ぜひ見て下さい!!

映画『あの頃、君を追いかけた』予告編 - YouTube

 

 

ではでは、この辺で。